2010年2月22日月曜日

Paul Debevec さんがアカデミー賞受賞!


Paul Debevec という名前を聞いて、すぐにわかる方は業界(どこのだ)の方か、CG にかなり詳しい方なんじゃないでしょうか?そのPaul さんが、アカデミー賞を受賞されたようです。

15 Scientific and Technical Achievements to be Honored with Academy Awards®

で、Paul Debevec さんのことは、検索すると次のように色々と出てきます。

- Paul Debevec -wikipedia

- www.debevec.org(Paul さんのウェブサイト)

- CG★ソフトなんでも覚書さんの記事(Avatar のフェイシャルキャプチャーに彼の技術が使われたようです)

コンピュータグラッフィックスの分野は、日本では学問としての地位が確立されていないっぽいのですが、アメリカではシーグラフのようなCG 分野の研究成果を発表する場があります。こちらで発表される技術は、映画などのCG 制作にも応用されています。

Paul Debevec さんはコンピュータグラフィックスの研究者で、彼の開発した技術が、マトリックスやスパイダーマンなどの映画や、市販のCG ソフトにも応用されています。

私が初めてPaul さんのことを知ったのは、99年頃にNHK で放映されたシーグラフの特集番組でした。The Campanile Movieや、FIAT LUXのリアルな映像を見て、当時かなり驚いたことを覚えています。

Image-based lightingといえば、CG でフォトリアルな表現をするときには欠かせない技術になっていますが、こちらもPaul さんの研究成果によるものです。物理的な正確さを追求するのではなく、写真を物体に貼り付けたら簡単にリアルな表現できるのでは?といった独創的な考え方に基づいて、物理法則よりも見た目のリアルさを追求したんだったと思います。The Campanile Movieは、その考えをもとに作られた映像だったと思いますが、間違ってたらごめんなさい、、、

そんなPaul さんに、ご縁があって2年ほど前に来日された際にランチをご一緒させてもらったことがあります。自慢したいのですが、今まで名前を聞いて知ってた人は一人もいません。トホホ、、、

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