Luxology のウェブサイトで紹介されている modo 501 での変更点について、年末年始の時間を利用して、一通り視聴してみました。Pixar サブディブや、スカルプトのマルチレゾリューション対応など、目立ったもの以外にも、モデリングツールの非常に細かな改良や、ヘルプシステムの変更まで、本当に細かなところに手が加えられています。マーズさんのブログでは、501 の改善点について、非常に詳しい説明記事があがってきています。1月2日という年明け早々にもかかわらず、新しい記事が掲載されていました。頭の下がる思いです。マーズさん、おつかれさまです!
501 で、私が楽しみにしていた改善の一つに、リギングでのスケマティックビュー対応があります。が、、、説明ビデオをみていて、Center とPivot について理解できていないことがわかりました。どうやら、Center は401 のときからできたもののようですが、401 の機能もそれほどすべてわかっていたわけではないため、このような変更もわかっていませんでした。
ネットやmodo のヘルプなど、検索した結果、401 がリリースされたときにLuxology のフォーラムや、マーズのフォーラムで、同様の疑問を持った方が質問をされていました。どちらも、Pivot とCenter の概念が似ているため、なぜ、あえて別々のものがあるのか良くわからないというものでした。
Pivot とCenter の説明は、modo のヘルプ(Home >> Scene Layout >> Centers and Pivots)とLuxology.tvにありました。
でも、いまいちしっくりこないので、実際に確認してみました。
modo501 で円柱のプリミティブを設置。この時点では、Center とPivot の位置が同じです。Items モードでは、このCenter/Pivot 位置が中心となって、メッシュの回転、サイズ変更ができました。
Center/Pivot は、クリックしても選択できませんが、移動ツールをアクティブにしたところ、Pivot のみ動きました。メッシュそのものを動かしたいときは、Items モードではなく、ポリゴン(点、線、面)の選択モードを使います。
次に、Centers とPivots の各モードで同様の操作をしたところ、Centers モードでは、Center、Pivots モードではPivot がそれぞれ選択できました。メッシュのサイズ変更、回転ともできませんでしたが、移動ツールは有効でした。Centers モードでは、Center とPivot、Pivots モードではPivot の位置のみが変わりました。
Pivot の位置を変えて、Items モードに戻り、回転、サイズ変更を行ったところ、それら操作の起点が、Pivot の位置に変更されていることがわかりました。
また、Centers モードで、Center 位置を移動したところ、先に変更したPivot の位置関係は維持されたまま、Center 位置が変わりました。
ここまで挙動を確認して、Luxology.tv のPivot-Centersのビデオを見たところ、ようやく意味がわかりました、、、
アニメーションを作るときには、回転やサイズ変更の原点は必ずしもメッシュの真ん中であるとは限らないので、Pivot の位置変更でそれらの原点を変えることもあります。でも、Pivot の概念は301 のときにもありました。では、なぜ、401 になってからCenter とPivot が別々になったのか。上記のビデオでその説明があります。
こちらは、Pivot とCenter の位置を変えた状態のメッシュです。
アイテムリストで、座標をローカルからワールドに変更すると、Center の位置がワールド座標の原点に変更されたのがわかるかと思います。
Center は、メッシュのローカル座標での原点を決めます。複雑なメッシュの組み合わせになったときに、特定のメッシュだけを集中的にさわりたいときがあると思います。例えば、車のタイヤだけをさわりたいときに、一時的にタイヤのメッシュの中心点をワールド座標の原点に変更すれば、モデリングがしやすくなります。
このように、Pivot とCenter を分けることで、モデリングやアニメーションなど様々な場面で有効に働くことがわかりました。これを理解しながら記事にするまでに数時間かかってしまいました、、、今後はこちらの覚書を参照して、この概念を忘れないようにしようと思います。modoって、こういう細かな配慮がいっぱいあるんだろうな〜
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