さて、久しぶりの更新です。
modo UserGroup Tokyo主催で、10月8日(土)に開催された「〈緊急ミーティング〉プロダクトデザインの現場におけるmodoの活用事例 報告」に参加してきました。プロダクトデザインという知らないけれど興味津々な世界のお話が聞けるということでワクワク感いっぱいでした。
ご登壇されたのは、イギリスでプロダクトデザインをされている柳澤さん。Sustainable Designer とPractitioner という聞き慣れない肩書きを持っていらっしゃいます。Sustainable という言葉は、「持続可能な」「継続できる」という意味ですが、近年、日本でも耳にするようになりました。企業が工業製品などを作るときに環境負荷を考慮していることを示すために使うことが増えたんじゃないかと思います。Practitioner は、初めて聞きましたが、「実践している人」という意味です。
何か一つの言葉が流行りだすと、猫も杓子も使いだすことってあると思いますが、Sustainable もその部類に入るようで、正しく使われていないことが多いようです。柳澤さんは、イギリスの大学で学位も取られており、Sustainable とはどういうことかを正しく理解されており、その考えに基づいてプロダクトデザインをされています。「(正しい)サステイナブルデザインの実践者」ということですね。
プロダクトデザインの場合、最終的にはデザインしたものが工業製品として世に出るものなので、コンマ何ミリ単位で正確なデータを作る必要があるわけですが、modoにはそこまでの精度はないため、最終的にはSolidWorks のような専門的なソフトに渡すことになります。
柳澤さんの場合、modo をスケッチのために使っているとのこと。柳澤さんが最初に師事された巨匠が、アイデアを短期間で形にすることを望まれるため、頭に浮かんだものをとにかく早く形にすることができるmodo は非常に重宝しているんだとか。レンダリングがきれいなのも魅力だそうです。
そのような用途ゆえに、テクスチャやバンプを使うことは無いそうです。マテリアルもプリセットを活用。とはいえ、仕上がりのイメージは大変美しいものでした。
ちなみに、いまの柳澤さんのイギリスのスタジオには、立体出力機が3台あるとのこと。でも、お高いんでしょう、、、「800万のが2台と、2,500万のが1台」って、ほんとに高っ!!かなり大きなモックも作ることがあるそうで、ささっとデザインして、さくっと形にするには、必要な機材なんでしょうね〜
さて、巨匠に師事し、権威のあるデザインコンテストでもノミネートされ、日本代表としてインドネシアでプレゼンしたりしている柳澤さんですが、非常に気さくな人柄で、初対面で素人な私にも、嫌な顔ひとつせず、何でも丁寧に教えてくれました。業種業界問わず、一線で活躍されている方達って、偉ぶらないものなんですよね。でも、それってコミュニケーション能力の高さを示すもので、だからこそ活躍できるんだなって納得してみたり。
さて、そんな柳澤さんのプレゼンの一部は、modo UserGroup Tokyoのウェブサイトでも、ご覧になれますよ。興味のある方はぜひ。あ、柳澤さん、プレゼン資料の作り方も、プレゼンそのものもすごく上手でした!
いや〜ほんとに参加してよかったわ〜
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