2010年2月7日日曜日

Nuke ネタ


Nuke は、デジタルドメインのインハウスツールとして開発された合成用のソフトですが、今はイギリスのFoundry 社によって販売されています。海外では合成用のソフトとして評価が高いようで、素人目には業界標準のソフトになりつつあるように見受けられます。

映画やCM を見ていると実写とCG(特に3DCG) との合成はあたりまえのように行われています。今月のCGW の記事にもありましたが、3D のジオメトリ、ライト、カメラを合成ソフトの中で扱い、2D のファイナル画像として出力するというのは、ハリウッドでは主流となりつつあるそうです。3D 機能が使える合成ソフトとして、Nuke は注目されているようです。3D 機能を持つ合成ソフトとして、他にはCombustion やFlame があります。

ちなみに、今月のCGW の表紙は、モデリングにmodo 、合成にNuke を使っているそうです。映像でないのになぜNuke ?ってことなんですが、After Effects がよくPhotoshop に時間軸をつけたようなソフトといわれるように、Nuke のような映像の合成に使われるソフトも、静止画の合成に使えるような機能を当然持っているわけです。加えて、Nuke は3D のデータを軽く扱えるようになっているため、印刷用の大きなサイズのデータでも、軽快に扱えるようです。Photoshop のように様々な分野の需要に応えようとしているのではなく、合成一本に絞られたソフトの方が、機能的にも使いやすいのかもしれないですね。

そんなNuke ですが、最新版のからは、Nuke6.0 とNukeX6.0(こちらが高機能版)の2種類になったようです。現在の為替で、Nuke が約32万円+保守料約9万円(初年度は必須)、NukeX が約56万+保守料約16.7万円(初年度は必須)。NukeX の方は、73万ほどですか、、、まあ、プロ向けでニッチな分野の製品なので、そんなもんなのでしょうかね。

Nuke は、PLE も提供していて、ほとんどの機能を無料でお試しできます。ウェブサイトには、使用期限はリリースした日から一年間と書いてあるので、おそらくNuke6.0 が出たばかりなので、むこう一年ぐらいは使えるんじゃないかと。あと、Foundry のサイトには、数十本もの動画チュートリアルやサンプルデータが提供されています。fxphd プレゼンツのビデオもあります。英語ではありますが、興味があってどんなものか知りたい人や、購入したいけど使いこなせるかどうか自信がないなんて人は、ご覧になってはいかがでしょうか。プロ向けのツールなので、そういう視点の人は少ないかもしれませんが、、、

いずれにしても、非常に品質の高いトレーニングマテリアルを無償で提供している点は、とても好感が持てます。あと、プラットフォームが、Windows だけでなく、Linux やMac に対応しているのもうれしいところです。インターフェイスもどことなくmodo ライクな感じもあって、良さげ。

いつかは購入できるといいなーなんて漠然と考えていますが、書いていたら無性に興味がわいていたのでPLE でしばらく使ってみようかと思います(^^ ちなみに、トレーニングビデオは、昨晩すべてDL 済みですw

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